2022年度カタクリパトロール始まりました

2022年4月9日より、都岳連自然保護委員会の恒例行事カタクリパトロールが始まりました。
今年は4月になっても奥多摩には雪が降り、カタクリの開花は遅れています。花を付けている株もありますが、いずれも例年よりも小ぶりです。しかし、葉は沢山出ていて、これからGWに向けてまだまだカタクリが楽しめそうです。
今年のカタクリパトロールはコロナ感染症の収束が全く見えない中で小規模での実施となりました。パトロール初日の参加には都岳連の指針に従い、1週間前からの健康観察表の提出を求めるなどして感染対策に努め、活動も保護を訴える看板の設置と定点での花株調査に絞りました。
9日は、御前避難小屋にデポしてある杭やロープ等の資材チェックや設置する看板の準備のため2名が先行、設置場所を選定しながら登った後発組と合わせ、総勢9名で避難小屋より①大ダワ方面、②御前山頂~惣岳山頂~体験の森内カラマツの広場、活動の広場に至る登山道、③大ブナ尾根~サス沢山付近~奥多摩湖、④惣岳山~ソーヤの丸デッコおよび巻道~小河内峠付近⑤月夜見第2駐車場をパトロールし、カタクリ保護を訴える看板を取り付けるとともに定点6カ所で花株調査を行いました。
4月2日に入山した時は活動の広場から御前山にかけてかなりの積雪があって、カタクリの株は全く見つけられず1週間後のパトロールの下見にならない状態でした。その後は好天と気温上昇の天気予報が出ており、融雪による初日の足下の悪さが懸念されましたが、登山道はすっかり乾き、また避難小屋から御前山、惣岳山に至る登山道上の崩れた階段の多くの補修が進み、かなり歩きやすくなっています。ただ、大ダワ方面の改修工事は未完成で、分岐には「足下注意」の看板もあります。今後、コースを歩かれる方は十分注意してください。
一方、惣岳山から奥多摩湖方面は2日にも積雪は殆ど無く、沢山あった小さな株からはこの1週間でかなりの株が花をつける程に成長していました。今後が楽しみです。
5月8日(日)には看板等の撤収作業を行います。参加には事前エントリーと1週間の健康観察が必要となります。詳しくは都岳連Webや自然保護指導員通信をご覧下さい。
また、期間中に、是非御前山に登って頂き、カタクリを愛でるともに群落や登山道の状況等々、お気づきの点を自然保護委員会にお寄せ下さい。
宜しくお願いします。