雲取山 環境調査山行への同行者の募集2013/7[終了]

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公社)東京都山岳連盟 自然保護委員会では、東京都の最高峰、雲取山で年2回の定点観測を行っています。

環境問題に関心があり、各種山岳保険の加入者である方を対象として、雲取山環境調査山行に同行される方を募集いたします。

トイレの使用状況、石尾根の樹木の食害・立ち枯れ状況、沢水の水質等の調査に加え、小屋の主人からおもしろいお話も伺えます。

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行動予定
7月20日(土) 奥多摩駅8時30分集合−鴨沢…奥多摩小屋…雲取山…雲取山荘泊(歩行約6時間)
  21日(日) 山荘…奥多摩小屋…ヨモギ尾根…お祭−奥多摩駅−入浴後に解散(歩行約4時間30分)

程度 一般向き 難易度 ★☆
地図 雲取山・丹波・奥多摩湖 (1/2.5万)
費用 10,000円位
申込先 都岳連自然保護委員会 までメールで次の情報をお送り下さい。
参加者氏名、住所、電話番号、年齢、液型、緊急連絡先、山岳保険の種類、所属山岳会(あれば)
Email:
都岳連事務局宛へ

申込期限 7月15日まで

備考
参加人数によりコース変更があります。
トイレは、東京都による浄化槽土壌処理方式(夏季用)、山荘自前の蛎殻を利用した循環式(冬季用)、及びソーラーシステムによる抜気(避難小屋)のものがあります。

写真:奥多摩小屋まで来る鹿、雲取山の立ち枯れ

御前山のカタクリパトロール2013報告

 奥多摩の御前山で2013年4月20日より実施しましたカタクリパトロールは5月19日の保護柵の撤収をもって終了しました。
 パトロール期間(自4月20日至29日)のうち2日間は荒天等のため中止しましたが、撤収日を含めた参加人数は延べ91名(エントリー頂いた方は延べ104名)にのぼりました。
 保護柵は、次の3コースにカタクリの分布状況により適宜調整しながら設置しました。

①小河内峠上部から惣岳山への登山道
②カタクリの群落が見られる奥多摩体験の森カラマツ広場周辺から御前山避難小屋を経て大ダワ方面
③惣岳山から奥多摩湖方面

 片葉のカタクリは今年も多く目にはしましたが、花をつけたカタクリの分布状況はかなり変化しており、特に今年は冬の記録的な寒さに加え4月に入っても不安定な天候が続いたためか、花は非常に少ないとの印象でした。
p20130428karakurip02.jpg 加えてシカの食害はかなり深刻な状況であり、蕾のない個体や全滅した群生地も見られました。一方、コース場にいくつか設置されている「シカ除けネット」の中は、カタクリをはじめ多くの植物が所狭しと育っていることからみると、ネットはシカの食害にはかなり有効な策であり、擦れ違った登山者から「カタクリは檻の中にしかないのか?」と問われる程で、根本的な対策が急がれると思います。
 これは私たちだけの手には余ることではあり、今後は行政とも手を携えて「カタクリ保護活動」の主点を対ヒトから対シカにシフトさせることも視野に入れて取り組んでいきたいと考えています。
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 なお、5月19日に撤収した保護柵用の杭とロープは、奥多摩自然公園管理センターの許可を頂き御前山避難小屋テラス下に収納しました。これまで山に担ぎ上げていた労力を軽減できたことで、カタクリ保護柵の範囲を広げることも可能となりそうです。
 皆様の御協力に心から感謝申し上げます。来年以降も宜しくお願いします。
記事:小髙
写真:花のないカタクリ-手前、鹿食害調査ネット状況-ネット外の笹葉が無い、鹿食害調査ネット状況-ネットの中(向こう側)はカタクリの花などが多い

高尾山のクリーンキャンペーン(2013年度)の速報

高尾山クリーンキャンペーンは、6月2日(日)9:00~12:30に行われ、無事終了いたました。

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梅雨入りして予報は必ずしも良くなかったのに、幸い曇り空のハイキング日よりとなり、高尾山の多様な自然を存分に楽しみむことができました。セッコクも気候の加減か、やや少ない感じながら子細に観察すると方々に見ることができました。
 
参加した皆さんの感想では、ゴミは思ったより少なく、オーバーユースが課題になっている高尾山としては、比較的丁寧に使われている。どこの山に行っても自然に優しいマナーで接しましょうと、皆で約束しました。
 
頂上では、気象委員会城所氏の「梅雨の話」があり、梅雨時に山に入る心得も会得することができました。
感謝状の贈呈では、子供さんの参加が4歳の男の子をはじめとして7名あり、ささやかなお土産も添えてにぎやかなセレモニーになりました。
参加者は、一般の参加者が64名、団体での参加者が33名スタッフが34名で、総数は131名でした。
記事:石井
写真:野口 高尾山口駅前での開会式、高尾山頂上付近での閉会式