長い目で見ると植物は変わる :委員のつぶやきコラム

80年生きて、地球の大自然を見て来た。地球の大自然を簡単に、人間の力では変えることは出来ない。又、地球温暖化と言う言葉も良く使われる。暑い年や、寒い年はあるけれど、地球の赤道近くは50℃近くになり、北極・南極はマイナス50℃近くにもなり、約100℃の差の中で、人間・動物・植物は生きている。2千万年古い化石を見るとき、相当の数の絶滅した動植物もあり、現在も絶滅危惧にさらされている動植物の現状がある。

60年以上、山を歩いていると、山の植物は変わって来ている。カタクリや笹が消えたり、フキが消えているようなことが多く見られる。植物は連作を嫌うからでしょうか。畑でカタクリ粉を生産していた農家は、日本で一軒もなくなった。笹の葉などを製薬会社に出していた農家も、数十年毎に場所を変えているようだ。植物は連作を嫌う為に、その畑の土壌を変えてやらなければならいので、耕したり、肥料を与えたり、畑を移転させたりする。又、植物によっては、自ら蔓を延ばして移動していく。

何もせず、じっと見守って行くことも、自然保護のひとつかと思うが、大切にしていく事を考えるのも自然保護のひとつと思います。

野本秀旺