山を登りながら、漠然と自然保護や保全について考え、森林の勉強をしてみたいと思い始めた頃、「3000万本の木を植えた男」という植物学者の宮脇昭先生を知った。昔からあった土地固有の植生を割りだし、その土地に最適な木『潜在自然植生』を植える活動を国内外で続け、83歳の今も現場で活動をする「植樹の神様」といわれる凄い人である。
その先生が、東日本大震災の未曾有の被害状況を見て、森の防潮堤づくりの提言をした。有害物質等を取り除いた瓦礫を土と混ぜて盛土をつくり、その上に潜在自然植生の植樹をする。
人間の力ではとても太刀打ちできない自然の驚異。被災地にあふれる瓦礫の山を未来につながる「いのちを守る森」へ。自然との共生の在り方を問うこの壮大なプロジェクトを応援したいと思った。
はせがわ
参考: 宮脇 昭「がれきを森へ・・・ 命を守るプロジェクト」
http://www.youtube.com/watch?v=SHCqz_lHL0Q&feature=related