「山の自然が崩壊する 続・深刻化するシカの被害」をテーマとして山岳団体自然環境連絡会が主催する第2回山岳自然環境セミナーが、平成30年3月11日(土)に国立オリンピック記念青少年総合センター行でわれました。
多くの方にシカの被害の現状を認知していただきたい。
(1)基調講演
ヨーロッパ狩猟の過去と現在 ―狩猟権から動物の尊厳まで―
講演者 駒澤大学名誉教授 野島 利彰 氏
(2)パネルディスカッション
山岳地のシカ対策、共生を促進するための課題
近年、日本列島の各地でニホンジカ(以下「シカ」と表記)の個体数が急激に増加し、その生息域が高山・亜高山帯にまで拡大し、山岳地の生態系に深刻な影響与えています。シカの被害として、森林の衰退、希少植物の消失、土壌の浸食などが発生し、わが国の豊かな生物多様性を守る上で、一刻も放置できない問題となっています。登山者も、山岳地域でその状況をつぶさに見ており、山を愛する者として何らかの行動をすべきと考えております。