大陸性高気圧に覆われた好天気の2007年12月15日~16日、雲取山調査山行が実施された。9:42、鴨沢から9名で入山。10:40、最初の水場で水質調査COD(化学的酸素消費量)測定。今夏の調査では登山道を横切る迄のパイプが破損しており検査は上部の湧水地点で行われたが山の管理者の御陰で綺麗に補修されており本来の箇所で充分な水量が得られた。水場上方は樹林帯で水路はその中を通っている為に岩質経由の水の味とは若干異なる。水温7℃反応時間10分設定、結果は標準色数値の「7」、夏の測定値より少し下がってはいるが水中の酸素量は少ない、夏期測定値比較で今回は①水量が多い(少量では地下水の地中通過時間が長いとバクテリアとの接触時間が増加)、②気温、水温の下がるこの時期は水中微生物の繁殖度が下がっていること等が考えられる。この水場では嗽程度の利用をお勧めする。
堂所経由でマムシ岩辺りから山道に僅ながら雪が現れ始める、例年同時期の調査では見られなかった積雪が七ツ石を巻きブナ坂迄の日陰斜面では凍り始めている。登山道には堅果が多くみられ、今年は堅果類が豊作のようである。
石尾根は見晴らしの良い防火帯でここから立枯れ現象が現れる、数年での比較で立枯れの推移は如実に判明しないが他の山域同様徐々にではあるが樹木の勢いが無い様に見える。北斜面は唐松の樹林帯でニホンジカの食害防止の為に所々の幼木にも保護柵が巻かれているが柵内の木々は殆ど枯死状態であった。夏には勢力を誇示していたマルバダケブキもきれいに刈取られている。奥多摩小屋辺りから霰が舞い始め山荘までは巻道を行く、9月6日の台風9号の爪跡著しく栂やシラビソが山道から見える範囲で数十本、推定で百本位倒木との事、雪を被った山道も様相が変わっていた。15:20雲取山荘到着。
翌日、雲取山荘主人新井氏よりお話をうかがう。冬季利用の牡蠣殻トイレ:この冬は例年より寒さが早く11月10日頃から稼動。昨今騒がれている地球温暖化について、雲取山にいたっては年間を通して氷点下プラス・マイナスの日数をトータルすると、毎年ほぼ同じ数字であるとの事。ただ、台風は昔より大型で倒木被害が多くなってきている。
実際利用してみた山荘のトイレは山の中とは思えない程清潔で快適である。雲取山は都心に近いこともあり「きれいで設備がよくて当たり前」と思っている人が多く、利用者のトイレ基金もマイナスとの事。それでも「自然が好きだから、守りたいから」山を汚さないトイレを維持管理していくという氏の言葉が印象的であった。山小屋生活52年、この山を知り尽くした氏の一言一言には重みがあり山への愛情を強く感じた。
雲取山登頂、避難小屋トイレ調査、トイレットペーパーは無いが清掃されている。
避難小屋前より改めて石尾根を見る「やはり樹木全体に元気がない」森の400年周期の為だけなのか?
投稿:山根、長谷川、 写真:小原
写真:雪の尾根の左の林は鹿の食害で皮が無い、夏はマルバダケブキの草原になる、中央が新井新太郎氏
カテゴリー: 40活動の記録
高尾山 清掃山行 2007/6/3
今年も高尾山清掃山行が6月5日から始まる環境週間に合わせて行われた。天気は晴。午前9時、京王線高尾山口駅前に82名が集まってくれた。スタッフは9名、徳永委員長の環境保護を交えての話の後、参加者を5班に分けて準備体操をして出発する。自然保護指導員の方には各班に入って協力していただいた。一般の方が参加しやすいように清掃と共にセッコクの花の観賞も入れ、6号路の沢沿コースだけにする。
琵琶滝の下、修行堂の前の広場で、「全国環境月間全国一斉水質調査」担当委員から、調査の目的と内容の説明を行った。杉の大木の上方の枝にセッコクの花が咲いている。その先の方に黄色いジャケツイバラの花も咲いている。マタタビの葉も見える。実が成っているハナイカダ、フタリシズカ、サイハイランなどが見られる。シャガの花も咲いている。シャガは根を張り土砂崩れを防いでいるという。
12時、山頂に全員が揃ってから城所先生の気象の話、ハイキング講座、デジタルカメラ講座、熟中症予房などの話があり、徳永委員長から参加者の皆さんに感謝状を差し上げて解散する。
参加者の皆さんや行き交う人に対し、高尾山を美しい山にしようという啓発になったのではないかと思う。
(森谷)
平成19年度 自然保護委員会主管 自然保護指導員活動一覧
平成19年度東京都山岳連盟自然保護委員会主管
自然保護指導員活動一覧(期間 自平成18年12月至平成19年11月) [平成19年12月9日版]
実施日 | 山域・会場・名称等 | 活動内容 | 参加人員 | 備考 |
2006 12/16~17 |
雲取山調査 | ・雲取山荘のトイレ利用状況(蛎殻利用の完全循環型トイレ) ・雲取避難小屋のトイレ利用状況 ・樹木の立枯れ・食害調査 ・植林帯の状況調査 ・コース上のゴミの状況 |
12名 うち委員会より6名 | ○バイオトイレ閉鎖後の小屋設置の蛎殻トイレ視察 ○避難小屋トイレは相変わらず汚い、管理を徹底するべきか ○石尾根の食害は想像を絶する程、早急な対策が必要 |
2007 4/14~22 5/14(撤収) |
カタクリパトロール(御前山) | ・カタクリ盗掘防止 ・ポータブルトイレ普及活動 ・山岳トイレについてのアンケート ・カタクリの保護と山のトイレマナー啓もうのためのチラシ配布 ・登山道の清掃活動 ◎山渓環境賞B賞受賞記念事業 惣岳~御前山にかけてのカタクリ群生地に保護ロ−プ設置 |
自然保護指導員延104名 | ○週末は麓の駐車場が満杯となった ○カタクリ保護柵は効果的だが撮影用スペースが欲しい ○降雪後、滑り防止のため保護策内歩行目立つ ○簡易トイレの普及活動・アンケートに好意的 ○ゴミは減ったがタバコのフィルター・飴の包紙などが目立つ ○ 山麓の駐車場か避難小屋に改善トイレ設置を行政に働きかける *18~20日降雪のため中止 |
5/20 | 春の自然観察会(五日市秋川丘陵) | ・登山マナーの啓もう活動 ・春の山野草解説 ・初級登山教室 ・身近な食材のテンプラ試食 |
103名 うちスタッフ25名 | ○子供連れ含めリピーター多い ○山菜のテンプラ好評 |
6/3 | 清掃山行(高尾山) | ・ゴミ袋配布 ・登山マナーの啓もう活動 ・登山道の清掃活動 ・全国一斉水質調査協力 |
91名 うちスタッフ9名 | ○ゴミはほとんどなし ○予想以上の参加者で、指導員の協力を得て5班編制で実施 |
7/7~8 | 雲取山環境調査 | ・雲取山荘のトイレ利用状況 ・雲取避難小屋のトイレ利用状況・樹木の立枯れ・食害調査(特に深刻なシカによる食害チェック) ・コース上のゴミの状況 ・秩父岳連との意見交換 |
11名 うち委員会より4名 | ○冬季用蛎殻トイレ好調に4/28迄稼働(4年目) ○バイオトイレの稼動状況調査 ○避難小屋トイレ清潔に保たれていたが、周辺の埋没ゴミは未処理 ○鹿の食害益々甚大(幼木保護策効果なし) |
10/20~21 | 日本山岳耐久レース(奥多摩) | ・仮設トイレ設置 ・ポータブルトイレ普及活動 ・水溶性ペーパー使用の啓発活動 ・大気汚染調査(NO2測定、35ヶ所) ・ゴミ袋配布 |
大会役員として委員会より13名 | ○山域のNO2濃度測定実施、現在分析依頼中 ○好天下、2000名以上の参加有、大会初の死亡事故発生、今後の大会運営方法再検討 |
10/28 | 奥多摩清掃山行(耐久レースコース) | ・耐久レース後の清掃活動及び環境への影響調査 | ○レース後の清掃で概ねゴミ等の回収は済んでいたが、乾電池や一般ハイカーのものと思われるタバコの吸い殻、回収できなかったコース上のテープ等回収 | |
11/18 | 秋の自然観察会(五日市丘陵) | ・里山の秋の植物・樹木解説 ・奥多摩の成り立ち(地質)解説 ・キノコ解説 ・初級登山教室(ローインパクトな山登り) ・山岳写真講座 |
77名 うち外部講師1名 内部講師・スタッフ23名 |
○身近な植物の「秋の姿」紹介 ○地元で採れるキノコの味噌汁・天ぷら提供 |
年間を通じて実施 | 主に秩父多摩国立公園 | ・自然保護の啓もう、自然観察会の実施 ・登山道の清掃活動 ・ゴミ袋の配布 ・ポータブルトイレの普及活動 ・トイレットペーパー使用の呼びかけと使用済みペーパーの持ち帰り運動 ・御前山周辺4ヶ所で3月から12月まで毎月水質調査実施、19年度は2種の試薬を使用し、データの信頼性・有効性を確認中 ・19年度公益信託自然保護ボランティアファンドより補助金取得 ・山岳7団体自然環境連絡会に参1加 ・行政との関わり(課題) |
日山協 自然保護指導員 講習会 2007/12/9
雲取山調査山行 2007年夏編
年2回の雲取山調査山行の夏期、梅雨も明けない7月7日〜8日に定点観測を行った。
JR奥多摩駅前、集合の8時頃から小雨がパラツキ始める。10時25分、天候と時間短縮を苦慮しメンバーの車両提供も得て、小袖から歩行開始。雨は止んだものの10mの視界。濃いガスがメンバー10名を取り巻く。谷向こうの赤指尾根はもちろんトップの姿まで霞む状況では自然と目は足下に向く、でもそこには別の発見がある。要諦目の山道横断幾多の痕跡。ニホンシカの糞。昨年眼前で確認した食害樹木の枯死状態。また、遠く侵入者警戒を伝えるニホンザルの鳴き声。前年同時期より多い春ゼミの声。間伐で勢いを取り戻したのか、植林杉の芳香は鼻で檜風呂体感等々。近距離、聴覚、臭覚で調査は開始された。
11時40分、最初の水場で水質調査を実施する。COD(化学的酸素消費量)測定。水温は10℃で試薬数値「8以上」。判定結果:水中の酸素量不足。原因は色々考えられ、通常は植物性プランクトンの異常発生等であるが、水量の少ないこの時期は地中での滞留時間が長いとどうしても微生物の増殖を伴うこともある。いずれにしても乾いた身体には美味しい「一杯」ではあった。
13時30分、昨年より水温は3℃、気温で5℃低いためか、立ち止まると肌寒いなか漸くブナ坂に到着した。昨年からスズタケの開花を多く見る。笹類の寿命は60年。今がちょうどその時期に当るのか。昔は笹の開花は飢饉の前触れと云われていたのを思い出す。シカの食害は広葉樹に多いが、石尾根の針葉樹は特に登山道沿いの立ち枯れ現象が目立つ。原因は酸性雨とも木の寿命ともいわれているが正確には不明である。人為的では無いことを望む。
尾根筋右側は防火帯のため毎年「刈取り」が行われ、刈取り後に昔は亜高山植物のお花畑であったが、今はシカも好まぬマルバダケブキの勢力範囲である。これも生態系推移の一端なのか。
15時30分、避難小屋着。トイレ調査実施:人気山域のためか清掃は行き届いている。ただし、小屋周辺の埋没ゴミは未処理のままである。年代物のジュース缶、割れた酒瓶が顔を出す。16時00分、雲取山全員登頂。証拠写真撮影後早々に山荘を目指す。16時40分山荘到着。
7月8日のトイレシンポジュームにも参加された山荘ご主人の新井氏より冬季利用の牡蛎殻トイレ事情を聞く。
- 低気温で今年は(2007)4月28日まで利用。
- 流水確保のため1季で軽油ドラム缶8本使用。
- 牡蛎殻の交換は不要だが活性炭の補充要。
- 発電機のメンテナンス等の費用発生。
- 利用者のマナー低下。
ご高説拝聴のたび山小屋経営の難しさを痛感した。
今回の雲取山調査でも改めて「調査継続の重要性、必要性」を再確認した調査山行であった。
都岳連通信2007/2号より 自然保護委員会
自然保護指導員 2007年度 新規認定講習会 実地講習会の報告
7月1日(日) 小雨模様の中、東京都西多摩郡檜原村「都民の森」山域で、自然保護委員3名の講師と委員会スタッフで、2007年度の自然保護指導員新規申込者15名の内、都合により出席できなかった4名を除いた11名の方々に実地講習会を実施した。
実習内容
- 都民の森事務所から三頭沢上部間の岩石と地勢の解説と実地観察(藤井謙昌委員)
- 水質調査項目(COD、アンモニア性窒素、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素、大腸菌、導電率)の意味、目的の解説と調査実習(岡田博之、高橋巌委員、スタッフ)
以下に受講者からの感想を報告する。
- 山小屋が無人で荒れている。自然保護に関心があり定年を機に東京、屋久島両方で保護活動をしたい。自然保護活動は、単なるゴミ対策だけではないと感じた。
- 世のために役立ちたく申込をした。地球、地形、水質の話を聞いたがあせらず勉強していきたい。
- 緑を後世に残せるよう、お手伝いしたい。
- 山への感謝の気持ちで保護活動をしたい。人に注意するには知識、勉強が欠かせないと考え参加した。水質調査をしてみたい。
- 今まで自然保護に関心がなかったが、これから水の汚染などについて勉強したい。
- 地勢の学習が自然破壊と関係するとは、考えていなかった。「岩石」について改めて勉強するとともに保護活動をやっていきたい。
- (登山をしているので)自然に対し「罪悪感」を感じているので、お役に立ちたい。
- 毎週のように山に行っている。「お花摘み」のゴミが気になっているので少しでも少なくする活動をしたい。
- 今までガムシャラに登山していたが保護に関心を持つようになった。今日は自然保護の入り口に触れ、扉が開いた感じであり、今後活動をしていきたい。
- 同じ会の人が積極的に参加しており、私も心新たに山に恩返しをしたい。美しい白然を守りたい。
- 過去に水質汚染の調査を勉強したことを思い出した。(受講者の)山岳環境保護についての関心が高く、活動に対しても積極的に参加したいとの意欲がヒシヒシと伝わってきた。自然保護活動をやっていきたい。
実地講習をとおし、自然環境保護の必要性や活動のきっかけを掴んで戴けたのではないかと思う。受講者の意欲を都岳連白然保護活動と融合していくことが課題と考える。実地講習が概ね好評なので、講習内容に改善を加麦質の高い講習会へと発展させたい。
応募者は咋年19名、今年は15名と数年前の半数以下であった。都岳連加盟山岳会の内、82団体が自然保護指導員を置いて活動されている。指導員のいない会においては山岳環境保護や啓もう活動の上でも指導員のご推薦をお願いしたい。
都岳連通信2007/2号より 自然保護委員会
自然保護委員会について アジア山岳連盟国際自然環境会議
地球の誕生が46億年前、人類の出現が600万年前とするならば産業革命後のたった260年前頃から人間は自然界の循環サイクルを断ち切って急速に地球破壊を始めました。
私達の東京都山岳連盟自然保護委員会は、社会人・大学等の山岳団体260団体が加盟している公益社団法人東京都山岳連盟の中の一つの委員会です。自然保護委員会には30名程のメンバーがいます。毎月委員会を開き、年間計画の基に活動をしています。
「継続は力なり」、少人数ではありますがたゆまぬ努力と継続で社会の自然に対する意識を喚起すべく啓もうに努めています。
(アジア山岳連盟国際自然環境会議2007in松本から)
自然保護指導員 徳永邦光
秋の自然観察会 2007/11/18 報告
網代弁天山から城山ハイキングと自然観察
2007年 11月18(日)快晴
9時に五日市線の武蔵増戸駅前広場で、受付を済ませ、観察会がスタートする。
網代大橋の下の秋川の川畔を行くと流れの中にコサギが何かをついばんでいる。網代公民館前広場に全員集合して自然保護委員会の徳永委員長の挨拶、今日の予定、観察についてなどを説明する。班毎の行動になるので、参加者53名(内子供3名)1班を8人から10人の7班に班分けをして、そこへ委員会のスタッフが2名つく。
10時出発。珍しい田んぼが見られる。ここのノハラアザミから始まる。触ってみる。
事前に、今日の観察の主となる12種を選び、それに春のときの写真、現在の拡大写真を添えて説明などを加えながら進行していく。秋には花が少なく実になっている種が多く、春の花の写真が大いに参考になる。網代城山へ11時15分着、昼食にする。そのあと、休憩時間を利用して西田先生に森林の環境保全的効用、森林の生態系、生物の多様性などを樹林に囲まれた中で、やさしく話していただいた。ジャケツイバラの幹を触りトゲトゲを感じる。
高尾から車道を歩き、民家の庭先を見ながら廣徳寺の2本の大イチョウを観察する。黄葉しているが今年は遅れている。気根を説明する。2時に「やまぼうし」へ順次、到着する。
特製のキノコ汁を賞味する。突然に木枯らし一番が吹き出したので暖かいキノコ汁で体が温まったと思う。続いてキノコの話を現物と写真、パソコンの画面で説明していただく。皆さん興味をもって見ていた。3時に解散する。
秋の日の短い時間であったが、参加の皆さん、それぞれに感じた一日であったと思います。
講師 西田氏(キノコアドバイザー、森林インストラクター)
自然保護委員会観察会スタッフ
CL:森谷、SL:小原、
徳永、大島、椎名、小島、廣田、溝口、野本、猪狩、渡邊、山根、西山、渋谷、野口、長谷川
料理班
小高、西川、小林、天野、東京野歩路会有志
春の自然観察会 2007/05/20 報告
早朝は雲があったが集合時間頃には快晴になる。JR五日市線の武蔵増戸駅前にスタッフ18名が待機。料理班の7名は天ぶら会場で下準備をしている。電車が到着するたびに参加者が到着する。受付を済ませ資料を受け取り、人数をまとめて出発する。網代公民館の前に全員集合する。ここで徳永委員長の挨拶、本日の予定、連絡事項等を話したあと班分けをし、班ごとの行動で観察会を進める。総勢100名の大観察会である。
まずはハルジオンとヒメジョンの見分け方を説明。ニガナが咲いている。テイカカズラも見られる。山桜やつつじの木も多い。奥ノ院の弁天洞窟の中に大黒天が祀られ、この地域の伊那石で出来ている。シイの古木がある。葉がビロードの肌触りのようなヤブムラサキ、実が出ている稚児百合、スミレの実も見られる。コウヤボウキも多い。弁天山の項上にネジキがある。幹も枝もねじれていて、不思議な形をしている。下って城山への道へ入とアセビ、アオキが多い。葉の中央に実がなっているハナイカダがある。鞍部から登りになる。コゴメウツギ、マルバウツギ、ツクバネウツギが咲いている。北側の木の上方に黄色の花のジャケツイバラが見える。小広い網代城山の項上へ着き昼食休憩。ここは戦国時代に山城の本丸だったという。
高尾の集落で車道へ出る。天王橋でミズキ、テイカカズラを見て小峰公園へ到着。休憩をして、藤井前委員長の話は地球の誕生、温暖化による植物や生態の変化などである。本当におろそかにできない事態になりつつあることが改めてわかる。
天ぷら会場では、料理班の皆さんが腕をふるった山菜、キノコの天ぷら、山菜汁に参加者の皆さん方大満足。ここで解散となる。
都岳連通信2007/1号掲載記事から 自然保護委員会:森谷