都岳連 自然保護委員会の2017年度イベントのご案内

都岳連自然保護委員会の2017年度イベントのご案内です。
イベントの詳細については、個別のイベントのご案内にてご確認ください。
● カタクリパトロール
 カタクリの開花に合わせて、登山道での監視や分布の調査などを行います。
 対象:自然保護指導員、ご協力いただける方
  4月1~5月31の開花期 個別に監視や分布の調査
  4月15(土)カタクリの分布の集中調査日
● 春の自然観察会
 一般の皆さんのための自然観察会です。春の花や山野草などを眺めながらのハイキングです。
 対象:一般の皆さん、都岳連会員、自然保護指導員
  5月14(日)春の自然観察会(七代の滝から御岳山、急登あり)
● 高尾山クリーンキャンペーン
 環境月間に合わせて、清掃や自然に優しい登り方などを考えるボランティアハイキングです。植物や山の歩き方などのお話もいたします。感謝状をお渡ししています。
 対象:一般の皆さん、都岳連会員、自然保護指導員
  6月 4(日)高尾山クリーンキャンペーン
● 自然保護指導員の募集
 公益社団法人 日本山岳協会の自然保護指導員として活動いただける方を新規に募集します。詳細は後日お知らせする募集案内をご覧ください。
 対象:都岳連の加盟団体か個人会員
  6月 7(水)自然保護指導員 机上講習会 都岳連事務所
  6月 11(日)自然保護指導員 実地講習会 御前山周辺
● 秋の自然観察会
 一般の皆さんのための自然観察会です。紅葉と山野草などを楽しむハイキングです。
 対象:一般の皆さん、都岳連会員、自然保護指導員
  10月15(日)秋の自然観察会(金剛の滝)
● 自然保護指導員の更新手続き
 都岳連で登録、更新をされた日本山岳協会 自然保護指導員で、2018年3月31付けで資格が終了となる皆様の更新手続きを行います。詳細は後日お知らせする案内をご覧ください。
 対象:2013年(平成25年)4月に認定された方、および更新された方が対象になります。(2012年に、東京都山岳連盟経由で新規に申請された方、および更新の申請をされた方。)
  10月 2(月)から11月3(金)自然保護指導員 更新受付
● 日山協 自然保護指導員 研修会(公開)
 詳細は後日お知らせする募集案内をご覧ください。
 対象:日山協・自然保護指導員、自然保護指導員新規申請者、都岳連会員、
    および山岳環境の保全に関心のある一般の方
  2018年 1月 21(日)国立オリンピック記念青少年総合センター
● おもしろ地球観察会
 地質、地形、段丘、川の流れ、幻の五日市湖など変化に富んだ秋川流域の地学観察のポイントを歩いて地球形成の不思議を見ます。
 対象:一般の皆さん、都岳連会員、自然保護指導員
  2018年 3月 4(日)おもしろ地球観察会(JR五日市線 武蔵五日市駅周辺)

自然保護委員会について

 近年の急激な地球温暖化などにより、氷河は急速に細り、北極海では氷の減少で白熊が生息できなくなり、南太平洋の島国ツバルは海面下に沈むそうです。46億年前に誕生した地球は、わずか260年前の産業革命以降に急激に、私たちの存在する基盤である自然環境を破壊する道を歩んでいるそうです。
 温暖化対策の重要課題であるCO2削減では、日本の削減目標の半分を森林による吸収としていますが、この森林は山岳丘陵地帯を覆って守っています。一方で、世界でも稀少な日本の山岳森林には、人間や動物の行為により容易に荒廃するという脆弱性があります。
 自然を活動フィールドとしたスポーツ、文化活動である登山やハイキングでは、自然からの恩恵を享受すると共に、その自然を後世に引き継ぐことが重要です。私たちは、あらゆる場面で、自然環境への悪影響や干渉を最小限にする行動規範を身につけ、広げてゆきたいものです。
 自然保護委員会は、公益社団法人 東京都山岳連盟の専門委員会のひとつで、都岳連の山に関する自然保護活動を担うと共に、自然の重要な役割と保護を広く市民にアピールしています。
 委員会を毎月開き、約30名の委員が具体的な活動内容を決めています。山の美化、フィールドの情報収集、カタクリの保護、定期的な水質などの調査、自然保護指導員の育成、自然観察会を通じての社会・市民の意識向上など多様な活動を行っています。
 また、委員会の活動と並行して、委員個人としても尾瀬の湿原の復元や監視巡回、巻機山や丹沢での登山道の整備やお花畑の回復、五日市の里山保全などを行っています。
 委員の得意や関心などを原点に微力ながら「継続は力なり」を合言葉に、自然環境保全の活動の一端を担っています。

p20080608takaosan.jpgp20071118ashiro.jpgp20080907kijo2.jpg

自然保護委員会について アジア山岳連盟国際自然環境会議

アジア山岳連盟国際自然環境会議2007in松本 にて、委員長が都岳連自然保護委員会の紹介をしました。

 北極の氷が70−80年代頃に比べて日本列島の7.5個分も解けてしまっているそうです。南極の氷もそうだと思いますが地球温暖化のスピードが急激に上がっています。その為、南太平洋に浮かぶ美しい珊瑚礁の島ツバルは海水面の上昇により世界で最初に沈む国だと言われています。既に住民は脱出を決意したそうです。
 地球の誕生が46億年前、人類の出現が600万年前とするならば産業革命後のたった260年前頃から人間は自然界の循環サイクルを断ち切って急速に地球破壊を始めました。

 私達の東京都山岳連盟自然保護委員会は、社会人・大学等の山岳団体260団体が加盟している公益社団法人東京都山岳連盟の中の一つの委員会です。自然保護委員会には30名程のメンバーがいます。毎月委員会を開き、年間計画の基に活動をしています。
 「継続は力なり」、少人数ではありますがたゆまぬ努力と継続で社会の自然に対する意識を喚起すべく啓もうに努めています。

 
 (アジア山岳連盟国際自然環境会議2007in松本から)
  自然保護指導員 徳永邦光