水質調査活動での様子 2010年8月

2010年8月21日(土)定例の奥多摩の水質調査を4名で実施しました。

前日の大雨の影響で道はしっとりとして歩き易いのですが湿度が高く少々熱中症気味での夏の低山はこたえました。

真夏にはやはり花は少なく、クズ(葛)、キツリフネ(黄釣船)、ヤマアジサイ(山紫陽花)、カメバヒキオコシ(亀葉引起)くらいしか目に映りませんでした。マルバ、ウリハダ、イロハの楓類は、葉が繁り合い深い所では群青色にさえ見えました。春に開花したサンショウ(山椒)も立派に結実し、ヤマブドウ(山葡萄)も確実に実を大きくしています。

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6月に珍しいタゴガエルの卵塊を発見した湧水地では5㎜程の真っ黒いオタマジャクシが200~300匹発生していました。

避難小屋にトイレットペーパを20個補充し、暑さのためちょっとペースダウンした水質調査は16時20分に無事終了致しました。

投稿 ヤマネ
写真: 西山

4月の水質調査は大雪で一週間延期でした

2010年2回目の4月の水質調査は、当初の予定日が41年ぶりの大雪で調査不可能となり、一週間後の4月24日にカタクリパトロールも兼ねて実施しました。

3月の調査時より水温は上がっていますが気温は全般に2~3℃低く、水量は融雪のためかかなり多めでした。

寒さのためかカタクリは殆ど咲いてなく、ハシリドコロは御前山では普段この時期に満開ですが、まだまだ蕾しかなく、株の数も少ないようでした。バイケイソウも若葉が出たての直立状態、また、ネコノメソウもまだまだ小さく仔猫の目のようでした。

投稿:ヤマネ

奥多摩の2010年の水質調査が始まりました。

2010/3/6(土) 啓蟄に合せて「水質調査の虫」達も活動を開始しました。

予報通り朝が最高気温で徐々に温度は下がっていきました。
駐車場では昨年3月の倍の外気温で12℃もあり、取水も容器洗いもとても楽でした。

注目の湧水地では、さすがにこの時期に動物の泥浴びの痕跡は有りませんでしたが幾つかの足跡があり、大腸菌の判定では反応があり、20個以上のコロニーがでました。

霜柱で10cm近く浮いた山道をドロンコになって下山しました。山はまだまだ茶色の世界で樹間をカケスだけが勢いよく飛び廻っていました。

投稿:ヤマネ

11月の水質調査 紅葉が終わりイノシシと熊の足跡か 2009/11/21

11/21(土)秋晴れの元、定例の水質調査に行きました。

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気温が水温を下回る寒さの中、今回から検水温度を上げるためにお湯を使いました。
紅葉はほぼ落ちて、落葉で滑りやすくなっていましたが樹間から木漏れ陽のさす初冬の素晴らしい山景色でした。
駐車場から登り始めの10:15に熊の足跡?を斜面に発見。前足には爪の跡も残る新しいものでした。
湧水地点でヌタ場調査、樹木の低い位置に牙の研ぎ後を再確認。前回宮崎さんご尽力の調査機関での体毛確認は「猪」と判明。
25名位のハイカーと遭遇、なによりの成果は避難小屋でトイレを使用されていた方々が「トイレットペーパもあるし綺麗なトイレね」の会話を耳にしたことでした。(ペーパの残量2.5コ、次回調査時に荷揚げ要)
今回、委員全員でカタクリユニホームを着用しました。
また、自然保護委員会実地講習の補講も1対4人で懇切丁寧に実施致しました。

投稿:ヤマネ
写真:宮崎

御前山の水質調査の際にヌタ場を見つけました。

湧き水上部にヌタ場

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 9月26日の水質調査の際、御前山の調査ポイント「湧き水」のすぐ上部でヌタ場(沼田場)を見つけました。8月の調査で植生のない涸れた沼地状の小さな広場があるのを見ており、野生動物たちの絶好の遊び場だなと感じていました。今回の調査で確認したところ水溜まりがヌタ場=写真中央の赤丸=になっていました。湧き水から5~6メートル程上部、水脈の真上です。周囲の斜面が落ち葉に覆われているため足跡からイノシシが使っているのかニホンジカのものかは残念ながらはっきり確認できませんでした。ヌタ場の状況から見て、かなり頻繁に使われているのは確かで、次回は毛を探して確認したいと思っています。

 水質調査の結果に興味がありましたがCOD(科学的酸素要求量)の値が他の5か所の調査ポイントより高く、水中の酸素量がやや不足しているようです。微生物発生も考えられます。また、大腸菌検査もコロニーを確認しました。人の大腸菌なのか野生動物の菌なのか。知識不足ゆえ果たして野生動物にも大腸菌が存在するのか否かまでは不明で今後の研究課題。
 本来、山は野生動物たちの生活の場です。水質に問題が出たとしても、そこに侵入する我々人間が勝手に「大事な水場だから近寄るな」とは言えません。静かに「湧き水」の定点観察を続けるだけです。

投稿と写真: 宮崎

8月度の水質調査に行ってきました。2009/08/15

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8月15日、8月度の水質調査に行ってきました。
水質調査と自然保護指導員講習の補講者への水質の概要説明と実際に検査パックを使った実地講習も終えました。

2ヶ月前にはエゴノキが満開でしたが、今回は緑の可愛い実を付け、所々に紫色のクズの花びらが山道を覆い、ウバユリの蕾もふくらみ始め、緑濃い樹林の中にフシグロセンノウのサーモンピンクの花が鮮やかでした。
上流部から少し登った辺りには山葡萄がいっぱい実をつけていて、9月の調査の頃には色づいているかも。季節の移ろいを植物で感ずるのも水質調査の楽しみの一つですね。

参加者は、西山、小林(車)、小原、森谷、宮崎、山根、自然保護指導員講習受講者1名の総勢7名です。

投稿:ヤマネ
写真:小原