風蓮湖 丹頂鶴とラムサール条約 :委員のつぶやきコラム

 東京の梅雨を避け北海道に出かけてきました。もしかして丹頂鶴に会えるかなと思って春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターに立ち寄りました。

p20100624tancho.jpg
p20100624shunkunitai.jpg

 2005年11月、風蓮湖・春国岱はラムサール条約に登録されました。ラムサール条約の「ラムサール」って何のこと?
 「ラムサール」とはイランのカスピ海に面した小さな町の名前なのです。条約の正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といいます。世界で初めて生まれた自然保護のための国際条約です。

 現在は日本全国に33箇所の登録地があります。水資源としても重要な湿地(ウエットランド)は特有の動植物を育む生物生産力を持っています。
 雄大な風蓮湖を眺めて大切にしていきたいと新たに思っております。

委員:アンカー

北アルプスのライチョウに春を感じる

残雪の北アルプス、燕岳から蛙岩の稜線付近で雷鳥のつがいに出会いました。(2010.5.5)

p20100505raicho2.jpg
p20100505raichof.jpg

雷鳥の毛はちょうど白い冬毛から夏毛に替わるところ。
まだまだ雪が残る燕岳でしたが、雷鳥に春を感じました。

p20100505raichom.jpg

投稿:さ
写真:ライチョウのつがい、ライチョウのメス、ライチョウのオス
撮影:カメコ

ホトトギスの鳴くふるさとの森をつくる :委員のつぶやきコラム

特許許可局、いま朝の4時頃から甲高い鳴き声が聞こえています。ここあきる野市はその面積の約60%がいわゆる森林です。その森林資源の活用の一環として取り組んでいることに「郷土(ふるさと)の森」構想があります。これは市の大きな資源である市有林を都心部の自治体や企業とのコラボにより整備し、環境学習や癒しの場として提供することなどが目的です。
平成19年から戸倉刈寄地区に「みなと区民の森」が整備され、今年3月には「新宿の森あきる野」、4月に「サントリー天然水の森 奥多摩」と続々誕生しています。
都岳連自然保護委員会がこの地を観察会や委員研修の主なフィールドにして10年以上になります。私有林を提供できる地主さんもいますので、そろそろこのような取り組みに目を向けて考えるグループを立ち上げませんか。

あまの

緑と花の東京の里山をウォーキング

p20100508tatsunami.jpg
5月8日に藤の花が満開になった奥多摩の横沢入の里山を自然観察会の下見を兼ねて歩いてきました。
木の上の高い所の藤の花から足元に目をやると、おなじ紫色のタツナミソウの小さな花がありました。

田んぼの畦のいろいろな花は農作業のために雑草として刈り取られていました。
16日の自然観察会では、ウツギの花なども見られると思います。

投稿: 野口

ハチトケンシとピーエム2.5 :委員のつぶやきコラム

 漢字で書くと「八都県市:首都圏4県都と4政令市」。6年前に揃って域内の自動車排ガスを規制、あの懐かしい?「ディーゼル排ガスの黒煙」が出せなくなったのです。
 英語で書くと「PM2.5」、イレブンpmの親戚ではありません。同じく排ガスから出る微小粒子状物質のことで、国は平成21年9月9日付けでこれに係る環境基準を米国並みに設定しました。

 究極の利便性?の自動車から排出される物質が「人の健康を損なう」時代。私達は利便性と環境保全の狭間で、色々な場面で選択を迫られるようになりました。
 登山だって「与えるインパクトと自然保護」のムジュンを考えさせられる時代です。せめて「緑の増殖につくせる」ようにと、行動しています。

大島文雄

山岳映画サロンの夕べ 池袋、横浜 2010年6月 [終了]

山仲間が美しき自然を捉えて贈る山岳映画サロンの夕べの案内 [終了]
p20100430sangakueiga.png
● 2010年6月1日(火)
山岳映画サロンの夕べ
豊島公会堂(池袋駅東口5分 豊島区役所隣)
開場 PM5:45 上映 PM6:15
定員:1006名、満員の際はこ容赦下さい
主催:山岳映画サロン

大山山頂のトイレ汚泥のエコ活動記録
尾瀬燧ヶ岳のダイナミックなテレマーク春スキー
など

● 2010年6月9日(水)
第11回 山岳映画の夕べ(横浜)
神奈川公会堂(JR東神奈川駅、京急仲木戸駅、東急東白楽)
開場 PM5:50 上映 PM6:20
定員:562名、満員の際はこ容赦下さい
主催 山岳映画サロン・横浜山岳協会

栃木県仙人ヶ岳トレイルラン
キタダケソウを訪ねて
など

投稿:野本

4月の水質調査は大雪で一週間延期でした

2010年2回目の4月の水質調査は、当初の予定日が41年ぶりの大雪で調査不可能となり、一週間後の4月24日にカタクリパトロールも兼ねて実施しました。

3月の調査時より水温は上がっていますが気温は全般に2~3℃低く、水量は融雪のためかかなり多めでした。

寒さのためかカタクリは殆ど咲いてなく、ハシリドコロは御前山では普段この時期に満開ですが、まだまだ蕾しかなく、株の数も少ないようでした。バイケイソウも若葉が出たての直立状態、また、ネコノメソウもまだまだ小さく仔猫の目のようでした。

投稿:ヤマネ

映画「アイガー北壁」を観ました。

先日、有楽町で「アイガー北壁」を観ました。

今を去る約50年前、高校山岳部顧問の先生から借りて読んだ、ハインリッヒ・ハラー著「白い蜘蛛」が、僕の山への憧れの原点でした。それに出てくる「ヒンターシュトイサー・トラバースルート」等、未だに鮮明に記憶に残っています。
防風・防寒・防水具は木綿だし、ザイル(ロープ)はマニラ麻、鉄のカラビナ、ピッケルとハンマーの柄はヒッコリー材という時代。
吹雪、嵐、高度感、記録映画ではないかと思わせるリアルさです。
男の壮絶なドラマに仕上がっていました。

一見の価値アリです。

投稿: 徳永

ご参考 オフィシャルサイト http://www.hokuheki.com/

第11回 丹沢・広沢寺の岩場清掃集会 2010/3/7

第11回 丹沢・広沢寺の岩場清掃集会

2010年3月7日(日) 午前中雨天
東京都山岳連盟、神奈川県山岳連盟、広沢寺周辺里山を守る会の協力者などが80名集まり、降る雨の中で予定通り清掃活動を行った。
清掃活動を始める前に各団体代表のあいさつ等があり、東京都山岳連盟では前都岳連自然保護委員長、加藤秀夫氏が代表してあいさつされた。
当初はトラック6台のゴミがあったけれど、最近のゴミはタバコ関係のゴミと食べ物等のゴミが主になった。
毎回都岳連自然保護委員会から運んだゴミ袋は、今年は都岳連日本山岳耐久レースからのゴミビニール袋を運んだ。

都岳連関係者も十数名参加、協力して下さった。
これからも毎年岩場周辺の清掃集会を行う予定ですので是非ご参加をお願い致します。

                      都岳連自然保護委員  野本

p20100307kotakujiclean1.jpg
p20100307kotakujiclean2.jpg

広沢寺の岩場を楽しむ岳人に守っていただくルール5ヶ条

(1) 車両は2つの広沢寺前駐車場(無料)に置いて歩いて現場に行くこと。
(2) トイレは駐車場のトイレ。または、駐車場から500m上がったトイレを利用すること。
(3) 岩場周辺には、テントを張らないこと。
(4) 炊事等をしないこと。
(5) 帰りも清掃して帰ること。

写真: 広沢寺の岩場を守る会事務局からの提供
     参加者の皆さん、オートバイなどの不法投棄

奥多摩の2010年の水質調査が始まりました。

2010/3/6(土) 啓蟄に合せて「水質調査の虫」達も活動を開始しました。

予報通り朝が最高気温で徐々に温度は下がっていきました。
駐車場では昨年3月の倍の外気温で12℃もあり、取水も容器洗いもとても楽でした。

注目の湧水地では、さすがにこの時期に動物の泥浴びの痕跡は有りませんでしたが幾つかの足跡があり、大腸菌の判定では反応があり、20個以上のコロニーがでました。

霜柱で10cm近く浮いた山道をドロンコになって下山しました。山はまだまだ茶色の世界で樹間をカケスだけが勢いよく飛び廻っていました。

投稿:ヤマネ

丹沢表尾根縦走コース紅葉とセンニンソウがきれい

丹沢の表尾根縦走コースの半分、ヤビツ峠から三ノ塔、烏尾山、大倉までを11月29日(日)に歩きました。曇りでしたが、大山がきれいなピラミッドを見せていました。

p20091129senninsou.jpg
p20091129momijitanzw.jpg

ヤビツ峠付近では、センニンソウ(仙人草、キンポウゲ科)が桜でも咲いているかのように,絡んでいる木に白い花(種)を咲かせていました。
山の上では葉が落ちていますが、新茅荘から大倉までの水無し川に沿っては、黄色や深紅の紅葉が沢山残っていました。15時頃にもなると林道に人影もなく、晩秋の紅葉を堪能しました。

富士見山荘下の名水、護摩屋敷の水には車で水を汲みに来ていました。トイレは富士見山荘、烏尾山で50円のカンパ依頼。

投稿:野口
写真:センニンソウ(仙人草、キンポウゲ科)、鮮やかさ十分の紅葉

11月の水質調査 紅葉が終わりイノシシと熊の足跡か 2009/11/21

11/21(土)秋晴れの元、定例の水質調査に行きました。

p20091121suishitu.jpg
気温が水温を下回る寒さの中、今回から検水温度を上げるためにお湯を使いました。
紅葉はほぼ落ちて、落葉で滑りやすくなっていましたが樹間から木漏れ陽のさす初冬の素晴らしい山景色でした。
駐車場から登り始めの10:15に熊の足跡?を斜面に発見。前足には爪の跡も残る新しいものでした。
湧水地点でヌタ場調査、樹木の低い位置に牙の研ぎ後を再確認。前回宮崎さんご尽力の調査機関での体毛確認は「猪」と判明。
25名位のハイカーと遭遇、なによりの成果は避難小屋でトイレを使用されていた方々が「トイレットペーパもあるし綺麗なトイレね」の会話を耳にしたことでした。(ペーパの残量2.5コ、次回調査時に荷揚げ要)
今回、委員全員でカタクリユニホームを着用しました。
また、自然保護委員会実地講習の補講も1対4人で懇切丁寧に実施致しました。

投稿:ヤマネ
写真:宮崎

エゾシカの衣替え 知床

p20091009ezojika.jpg

秋の訪れとともに、エゾシカも衣替え。

バンビ模様の夏毛から、首の回りあたり、黒っぽい冬毛に変わ
っていくところが見られます。
知床では早くも冬支度が始まっています。

投稿:は

写真:エゾシカ、知床(2009.9下旬)

御前山の水質調査の際にヌタ場を見つけました。

湧き水上部にヌタ場

p20090930nutaba.jpg
 9月26日の水質調査の際、御前山の調査ポイント「湧き水」のすぐ上部でヌタ場(沼田場)を見つけました。8月の調査で植生のない涸れた沼地状の小さな広場があるのを見ており、野生動物たちの絶好の遊び場だなと感じていました。今回の調査で確認したところ水溜まりがヌタ場=写真中央の赤丸=になっていました。湧き水から5~6メートル程上部、水脈の真上です。周囲の斜面が落ち葉に覆われているため足跡からイノシシが使っているのかニホンジカのものかは残念ながらはっきり確認できませんでした。ヌタ場の状況から見て、かなり頻繁に使われているのは確かで、次回は毛を探して確認したいと思っています。

 水質調査の結果に興味がありましたがCOD(科学的酸素要求量)の値が他の5か所の調査ポイントより高く、水中の酸素量がやや不足しているようです。微生物発生も考えられます。また、大腸菌検査もコロニーを確認しました。人の大腸菌なのか野生動物の菌なのか。知識不足ゆえ果たして野生動物にも大腸菌が存在するのか否かまでは不明で今後の研究課題。
 本来、山は野生動物たちの生活の場です。水質に問題が出たとしても、そこに侵入する我々人間が勝手に「大事な水場だから近寄るな」とは言えません。静かに「湧き水」の定点観察を続けるだけです。

投稿と写真: 宮崎

ユニセフチャリティー山岳映画会26回のおしらせ [終了]

ユニセフチャリティー山岳映画会 第26回のお知らせです。 [終了]

丹沢の道や八ヶ岳の地質がテーマにありますね。

期日:平成21年10月20日(火)
開場:17時45分
上映:18時10分~21時
会場:豊島公会堂(みらい座いけぶくろ)
JR山手線池袋駅東口下車 徒歩約5分
参加費 500円(ユニセフに寄付)
主 催:山岳映画サロン

プログラム

  1. 白銀に夢中だ
  2. 大同心から見る八ヶ岳の雄大な地質
  3. 鍋割山への道
  4. 特別上映「エベレスト征服」

投稿: 野本