残雪の北アルプス、燕岳から蛙岩の稜線付近で雷鳥のつがいに出会いました。(2010.5.5)
雷鳥の毛はちょうど白い冬毛から夏毛に替わるところ。
まだまだ雪が残る燕岳でしたが、雷鳥に春を感じました。
高山植物や動物、登山道などの自然は非常にデリケートです。すばらしい自然を次の世代に残すため私たちは山の自然と環境の保護について活動しています。登山道から出ない、ゴミを拾う、花や植物を取らないなど、ご協力をよろしくお願いいたします。
特許許可局、いま朝の4時頃から甲高い鳴き声が聞こえています。ここあきる野市はその面積の約60%がいわゆる森林です。その森林資源の活用の一環として取り組んでいることに「郷土(ふるさと)の森」構想があります。これは市の大きな資源である市有林を都心部の自治体や企業とのコラボにより整備し、環境学習や癒しの場として提供することなどが目的です。
平成19年から戸倉刈寄地区に「みなと区民の森」が整備され、今年3月には「新宿の森あきる野」、4月に「サントリー天然水の森 奥多摩」と続々誕生しています。
都岳連自然保護委員会がこの地を観察会や委員研修の主なフィールドにして10年以上になります。私有林を提供できる地主さんもいますので、そろそろこのような取り組みに目を向けて考えるグループを立ち上げませんか。
あまの
春の自然観察会の実施報告 (2010/5/16実施) 新緑の奥多摩ハイキング 谷地田のある里山と歴史
2010/5/16(日)朝の天気は明るい曇り空。集合時間の9時20分、参加者は受付を済ませ横沢入へ移動する。9時50分、山間に田んぼが広がる横沢入の管理小屋に集まり、主催者の自然保護委員会の大島委員長の挨拶に続いて、「横沢入タンボの会」の飯野氏から「里山保全地域・タンボの会の発足と活動」の話しをいただく。次に藤井講師から「この辺の地形と伊奈石について」の話を聞く。行動予定の説明、スタッフ紹介等を済ませ、10時25分に班に分かれて出発する。
稲はまだ苗代にあり田植えされてはいない。畦や古道には春の野花が、傾斜地の樹木にも花が咲き始めている。今年は季節が一週間程度遅れている。防空壕や戦車橋も見て、富沢入から尾根道を上がる。多摩の丘陵に見られる樹木や植物が見られる。伊奈石の露天掘りの採掘跡、加工したときのノミの跡が残る石も見られる。
天竺山の頂上で昼食をとり、休憩時間に大島委員長から「自然保護の目的」などの話しを聞く。尾根道を下りて、大悲願寺の境内で藤井講師から「この辺の地形と歴史」の話を聞く。終点の上村会館で、天ぷらと山菜汁を賞味して15時に解散する。
始めてのコースで、ぎこちなさがありましたが無事終了できました。参加者から里山の生態系、緑の大切さなど知ることができましたとの感想もありました。
参加者数 63名、子供3名
スタッフ
特別講師、NPO法人横沢入タンボの会の飯野氏 講師、藤井、廣田。
CL森谷、SL小原、大島、徳永、椎名、小島、新村、野本、西山、山根、渡邊、猪狩、宮崎、
渋谷、野口。料理スタッフ、小高、西川、小林、天野、野歩路会の鈴木、蝦名、酒匂
投稿: 森谷
写真:左上 横沢入の観察風景、右上 ガマやショウブが生える戦車橋付近、左下 マルバウツギの花、右下 伊奈石の石切り場跡の石にくさびの跡
御前山カタクリパトロール 2010年度 報告
自然保護委員会の恒例行事の奥多摩御前山カタクリパトロール2010は、5月9日にカタクリ保護柵の撤収作業を行って終了しました。
初日の17日は、この時期の奥多摩とは思えない程の積雪で保護柵設置作業ができず、御前山避難小屋へ資材を荷揚げするに留まり、雪解けを待って24日・25日の両日で設置作業とパトロールを行いました。
そのような次第で実質の活動は2日間のみとなり、協力のお申し出を頂いた多くの自然保護指導員や委員の方は活躍ができず、少々寂しいカタクリパトロール2010と相成りました。
カタクリを見に来られた多くの登山者で賑わったと思われるゴールデンウィークが明けた10日、惣岳山への尾根道、惣岳山頂付近、避難小屋からオオダワ方向への3カ所に設置した保護柵を22名の自然保護指導員と委員で撤収しました。
惣岳山周辺では例年と逆方向に設置作業を行ったため、ロープが足りずに保護すべき場所に保護柵がない箇所ができましたが、それでもそこのカタクリがまだ健気に咲いていたのが印象的でした。
また最近の傾向ではありますが、月夜見コースよりむしろ体験の森コース、特にカラマツの広場周辺から湧水の広場への尾根道にカタクリが偏在しているようです。来年以降の設置場所の検討課題と思いました。
みなさまのご協力に心より御礼申し上げると共に、来年以降もご協力宜しくお願い申し上げます。
投稿: 小高
写真: 小高、はせがわ カタクリの保護ロープの設置、御前山でのアンケート、カタクリ
漢字で書くと「八都県市:首都圏4県都と4政令市」。6年前に揃って域内の自動車排ガスを規制、あの懐かしい?「ディーゼル排ガスの黒煙」が出せなくなったのです。
英語で書くと「PM2.5」、イレブンpmの親戚ではありません。同じく排ガスから出る微小粒子状物質のことで、国は平成21年9月9日付けでこれに係る環境基準を米国並みに設定しました。
究極の利便性?の自動車から排出される物質が「人の健康を損なう」時代。私達は利便性と環境保全の狭間で、色々な場面で選択を迫られるようになりました。
登山だって「与えるインパクトと自然保護」のムジュンを考えさせられる時代です。せめて「緑の増殖につくせる」ようにと、行動しています。
大島文雄
山仲間が美しき自然を捉えて贈る山岳映画サロンの夕べの案内 [終了]
● 2010年6月1日(火)
山岳映画サロンの夕べ
豊島公会堂(池袋駅東口5分 豊島区役所隣)
開場 PM5:45 上映 PM6:15
定員:1006名、満員の際はこ容赦下さい
主催:山岳映画サロン
大山山頂のトイレ汚泥のエコ活動記録
尾瀬燧ヶ岳のダイナミックなテレマーク春スキー
など
● 2010年6月9日(水)
第11回 山岳映画の夕べ(横浜)
神奈川公会堂(JR東神奈川駅、京急仲木戸駅、東急東白楽)
開場 PM5:50 上映 PM6:20
定員:562名、満員の際はこ容赦下さい
主催 山岳映画サロン・横浜山岳協会
栃木県仙人ヶ岳トレイルラン
キタダケソウを訪ねて
など
投稿:野本
2010年2回目の4月の水質調査は、当初の予定日が41年ぶりの大雪で調査不可能となり、一週間後の4月24日にカタクリパトロールも兼ねて実施しました。
3月の調査時より水温は上がっていますが気温は全般に2~3℃低く、水量は融雪のためかかなり多めでした。
寒さのためかカタクリは殆ど咲いてなく、ハシリドコロは御前山では普段この時期に満開ですが、まだまだ蕾しかなく、株の数も少ないようでした。バイケイソウも若葉が出たての直立状態、また、ネコノメソウもまだまだ小さく仔猫の目のようでした。
投稿:ヤマネ
社)日本山岳協会 自然保護指導員 新規申請手続きのご案内 2010年 [終了]
東京都山岳連盟では、社)日本山岳協会の「自然保護指導員」規定に基づき自然保護指導員の認定申請を取り扱っております。本年も、下記の要項で自然保護指導員の募集と認定講習会を行います。
加盟団体からのご推薦、山岳環境の保護に関心のある個人会員の皆様のご応募をお待ちしております。
都岳連自然保護委員会では、御前山のカタクリパトロール・水質調査、雲取山での定点観測・トイレ調査や一般の方を対象とした春・秋の自然観察会、高尾山クリーンハイクなどの自然を守る活動を定期的、継続的に推進しております。また、自然保護指導員の皆さまにもこれらの活動にご協力をいただいております。
1. 募集条件と人数
条件:
(1)東京都山岳連盟加盟団体の会員、または都岳連個人会員である方。
(2)入山日数が多く山岳環境の保護・保全活動を自覚的に実行できる方。
(3)実地・机上講習会を受講できること。
定員: 20人 (定員になり次第締め切りますので、早めにお申し込みください)
2. 実地・机上講習会
6月27日(日) 10:00から16:30を予定 雨天決行
集合: JR五日市線 武蔵増戸駅前 9:00
場所: あきる野市 横沢入 (天候により変更あり)
研修内容:地理・地勢、活動の現状と山の自然保護関連法規
3. 講習および認定費用等
講習会費用は 5,500円(資料代、講師料、保険代等)
また、指導員認定登録手続きで腕章、証明書発行費用、推薦事務費として 4,500円が別途必要となります。
認定証明書は、2011年4月1日から5年間有効です。
4. 申し込み方法
(1)申し込みの期間
5月25(火)から6月25(金)
事務局に電話かメールで予約の上、申請書の郵送と講習会費をお振り込みください。
(2)申請書に必要事項を記入の上、都岳連事務局にご郵送ください。
(3)講習会費を郵便振替でお振込みください。
「自然保護指導員 新規認定講習会受講費」と明記し、5,500円をお振込みください。
郵便振替 口座番号 00130-9-317605番
郵便振替 口座名義 社団法人東京都山岳連盟
なお、講習会への参加が日程上難しい方には講習を別途準備いたしますので、お申し出下さい。
5.問合わせ・申し込み窓口
〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-10 パークサイド7ビル 2F※移転後
社)東京都山岳連盟 事務局
電話: 03-3526-2550(月曜から金曜の13時から17時)
Eメール:
都岳連事務局宛へ
奥多摩の御前山のカタクリは雪の下に埋もれたため2010年カタクリパトロールは一時中止です。4/24日(土)以降は予定通り実施します。
41年ぶりの一番遅い積雪を記録した本日、2010/04/17(土)御前山も雪でした。多い所で30センチ位。来週から予定していたカタクリパトロールは、23日(金)まで中止とします。
4/24日(土)、25日(日)、および5月9日(日)に実施しますので、ご協力いただける方は改めてご連絡をお願いいたします。
大きなつぼみのカタクリは、写真のように雪の下に埋もれてしまいました。今後の影響が心配されます。
御前山でのカタクリ保護ロープの設置では、ロープは張れませんでした。鉄杭やロープなどの資材の荷揚げと注意を呼びかける看板のみ設置しました。
なお、この期間中にご協力を予定されている皆さまには別途ご連絡をいたしました。
本日の悪条件の中での作業に参加された皆さま、お疲れさまでした。
投稿と写真: 小高、森谷
写真: 雪の下のカタクリ、参加者と御前山の雪景色、都岳連自然保護委員会が設置した看板
セッコクの花咲く高尾山クリ−ンハイキングのご案内 (2010年度) [終了]
新緑の高尾山で登山道の清掃ハイキングとセッコクの花の観賞を行います。
ゴミの無い、花と緑の美しい山。自然環境保全活動の裾野を一緒に広げていきましょう。
実施日 2010年6月6日(日) 雨天決行
集合 京王線 高尾山口駅前 午前9時
(東京都山岳連盟の青い旗が目印です)
申し込み 不要、集合場所に直接お集まりください。
参加費 無料
持ち物 昼食、水、雨具、軍手、ゴミばさみなど
日帰りハイキングのスタイルで参加してください。
解散 午後1時ごろ、高尾山山頂で感謝状を差し上げて解散になります。
主催 (公社)東京都山岳連盟 自然保護委員会
問い合わせ
(公社)東京都山岳連盟 事務局へ電話かメールでお願いいたします。
Tel: 03-3526-2550(月から金曜日の13時 – 17時)
E-mail: ※都岳連事務局宛に
6月は全国環境月間です。当委員会では、国連が定めた6月5日の世界環境デーに一番近い6月第一日曜日に、この企画を20年近くも続けています。毎年、多くの方が参加してくださいます。
この時期は、杉の木などに付着するランの「セッコク」の花が美しく咲いていて参加した皆さんが楽しまれています。双眼鏡か望遠鏡があればよく見えます。この他に、シャガ、ジャケツイバラ、サイハイランなどの花も見られます。
気象、写真、ハイキングなどの話もあります。お友達、ご家族で、お一人でもお気軽にご参加ください。
なお、多人数の団体でご参加の方は事前にご連絡をお願いいたします。
写真: シャガの花
都岳連 自然保護委員会のゴミ袋のお話
6月の環境月間に行われる高尾山のクリーンハイクなどで配布しているおなじみのゴミ袋についてのお話です。
自然保護委員会のゴミ袋配布は、昭和47年にゴミ持ち帰り運動をしようと、国立公園協会が一主婦の提案を取り上げて始めたのをきっかけに、都岳連自然保護委員会も協力しようと始めました。新宿駅で11時55分発の夜行列車に乗る人に配られたのです。
最初は白いレジ袋を買って配りました。次の年、当時の委員長の稲垣さんが、袋を寄付していただける会社を見つけて、自然保護憲章と東京都山岳連盟自然保護委員会の名を入れてもらって作りました。しばらくこの状態が続き、山小屋で重宝がられ、山小屋組合が山と渓谷社にたのんで、大量に作られるようになりました。2006年あたりから袋は小さくなりました。
ゴミ袋は野本さんや宮地さんに山と渓谷社から運んでもらっていました。
投稿: 椎名
写真は、残っていた今までのゴミ袋です。写真を右クリックして新規のページで表示すると大きくなります。
先日、有楽町で「アイガー北壁」を観ました。
今を去る約50年前、高校山岳部顧問の先生から借りて読んだ、ハインリッヒ・ハラー著「白い蜘蛛」が、僕の山への憧れの原点でした。それに出てくる「ヒンターシュトイサー・トラバースルート」等、未だに鮮明に記憶に残っています。
防風・防寒・防水具は木綿だし、ザイル(ロープ)はマニラ麻、鉄のカラビナ、ピッケルとハンマーの柄はヒッコリー材という時代。
吹雪、嵐、高度感、記録映画ではないかと思わせるリアルさです。
男の壮絶なドラマに仕上がっていました。
一見の価値アリです。
投稿: 徳永
ご参考 オフィシャルサイト http://www.hokuheki.com/
カタクリパトロール隊員の募集(2010年度) ※雪のため日程を変更しました
社)東京都山岳連盟自然保護委員会ではカタクリの群生で知られる御前山でパトロールを実施しています。
開花まで7年もの年月をかけるカタクリを心ないハイカーや盗掘から守り、また沢水の汚染を訴え、山のマナーや山岳トイレ対策などの普及、啓もう活動がその目的です。
今年も自然保護指導員や山岳環境問題に関心のある方のカタクリパトロールへのご協力をお願いいたします。
期 間 4月17日(土)、24日(土)、25日(日)、および5月9日(日)
4月17日(土)〜25日(日)、および5月9日(日) ※17日の降雪のため上記に変更しました。ご協力いただける方は改めてご連絡をお願いいたします。2010/04/17変更
4月17日は保護柵の設置、5月9日は撤去日です。特に多くの方の参加をお願いいたします。
集 合 平日: JR武蔵五日市駅 9時、 土・日・祝日: 同 8時
5月9日(日)は9時です。
コース 月夜見第2駐車場〜御前山
持ち物 行動食・軍手・ゴミはさみ、 通常のハイキングスタイルでご参加下さい。
申し込み 4月3日までに、次の連絡内容を下記宛にFAX、または
メール
して下さい。
自然保護委員会事務局 FAX ※現在使用していません
携帯電話では、右のQRcodeから連絡先メールアドレスが読み込めます。
※岳連加盟団体から広く募集すること、車の乗車定員の制約などから、ご参加いただく期日を調整をさせて頂く場合がありますのでご留意ください。
—- 連絡内容 ここから—-
希望日
氏名
住所
年齢
所属団体(あれば)
電話・携帯
FAX
メールアドレス
—- 連絡内容 ここまで—-
※ご記入頂いた個人情報は、自然保護委員会で責任を持って管理させて頂き、カタクリパトロール以外の目的で使用することはありません。
◎東京都山岳連盟自然保護委員会では、毎年4月中旬にカタクリパトロールを実施しています。この永年の活動が認められ、平成15年には山と渓谷社より「山岳環境B賞」が授与されました。
第11回 丹沢・広沢寺の岩場清掃集会
2010年3月7日(日) 午前中雨天
東京都山岳連盟、神奈川県山岳連盟、広沢寺周辺里山を守る会の協力者などが80名集まり、降る雨の中で予定通り清掃活動を行った。
清掃活動を始める前に各団体代表のあいさつ等があり、東京都山岳連盟では前都岳連自然保護委員長、加藤秀夫氏が代表してあいさつされた。
当初はトラック6台のゴミがあったけれど、最近のゴミはタバコ関係のゴミと食べ物等のゴミが主になった。
毎回都岳連自然保護委員会から運んだゴミ袋は、今年は都岳連日本山岳耐久レースからのゴミビニール袋を運んだ。
都岳連関係者も十数名参加、協力して下さった。
これからも毎年岩場周辺の清掃集会を行う予定ですので是非ご参加をお願い致します。
都岳連自然保護委員 野本
広沢寺の岩場を楽しむ岳人に守っていただくルール5ヶ条
(1) 車両は2つの広沢寺前駐車場(無料)に置いて歩いて現場に行くこと。
(2) トイレは駐車場のトイレ。または、駐車場から500m上がったトイレを利用すること。
(3) 岩場周辺には、テントを張らないこと。
(4) 炊事等をしないこと。
(5) 帰りも清掃して帰ること。
写真: 広沢寺の岩場を守る会事務局からの提供
参加者の皆さん、オートバイなどの不法投棄