COP10-生物多様性条約第10回締約国会議(通称:国連地球生きもの会議)-が、10月11日から29日まで、世界193カ国・地域が参加して、名古屋市で開催される。議長は、菅改造内閣で就任したばかりの松本龍環境・防災大臣。
生物多様性条約の目的
- 多様生物性の保全
- 生物多様性の構成要素の持続可能な利用
- 遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分
これは生物多様性を保全し、生態系の恵みはその回復が追い付く範囲内で利用する、 その利用で生じる利益は原産国へも配分するということになろうか。
以上三つの理念を基に、2020年までに達成すべき世界目標「名古屋タ-ゲット」、利用国と原産国の利益配分を定める国際ル-ル「名古屋議定書」の採択を目指す。
全世界の人々が、日本の生活レベルになれば、地球の2.3個分の資源が必要とされる。日本は29位だが、世界中が2位の米国並みに達すれば、地球5個分が必要となると云う。
環境省発表のレッドデータブックは、日本国内で3,155種の動植物が、消滅の危機に晒されているとしている。世界では、毎日毎日100種類が消滅していると云われている。恐竜時代は、1世紀に1種類の滅亡であったと云うから、地球は今、有史以来のとめどもないスピ-ドで、破滅へと向かっているのかもしれない。
COP10を契機に、日本は栄誉ある議長国として、先進国と発展途上国の利害の調整に努め、強いリ-ダーシップを発揮して、水の惑星、青い地球の滅亡への道に、歯止めを掛ける事が責務ではないだろうか。
投稿: 徳永 邦光