山登りやアウトドアに使える携帯トイレの入手方法

山登りやアウトドアに使える携帯トイレの入手方法の紹介です。

山の自然環境を守るために利尻岳や早池峰山、屋久島などで、トイレの持ち帰りを進めているところがあります。登山やハイキングで長時間歩いてもトイレがない場合もあります。
東京都山岳連盟自然保護委員会では、このようなときに利用できる携帯トイレの利用を推奨しています。

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山行中に使用できるこの携帯トイレは、東京都山岳連盟とメーカーで協力して開発したものです。
現在は登山用具店や防災用品取扱店などで購入できますが、地方にお住まいの方から購入することが困難とのお話があり、全国どこにでもお送りするように(有)真コーポレーション社に協力していただきました。

ご注文、携帯トイレに関するご質問やご相談は次のメールアドレスにご連絡ください。お返事を数日中にしているそうです。
 メールアドレス  


 タイトルを「携帯トイレの購入」として下さい。

 便袋(白)2枚+グリーンチャック袋 1枚 で1セット
 400円 消費税込み、送料別
 ※1人で2回のハイキングなどに使用できます。
 (尿だけの時は、便袋だけを処理してグリーンチャック袋は再使用できます。)

クラブやグループでの多量割引価格についてもご相談に応じるそうです。
なお、これはメーカがセット商品として販売しているものではなく、小分けして販売するものです。
支払い方法は、銀行振込、郵貯電信振替、現金書留が使えます。

参考:
  →都岳連の関連ページ
  →メーカの関連商品サイト

山登りやアウトドアに使える携帯トイレ

p20100727keitaitoire1.jpg 山の自然環境を守るために利尻岳や早池峰山、屋久島などで、トイレの持ち帰りを進めているところがあります。登山やハイキングで長時間歩いてもトイレがない場合もあります。このようなときに利用できる携帯トイレのご紹介です。

山行中に使用できるこの携帯トイレは、東京都山岳連盟とメーカーで協力して開発したものです。もちろん、防災用などとしても使用できます。
白い袋が携帯トイレの本体で、この中に凝固剤が入っています。これだけでも使用できますが、ザックの中に詰めて帰ってくるときには緑の袋が役に立ちます。緑の袋は厚めのビニールでできており、入り口もしっかりと閉じることができます。緑の袋をザックのタッシュに着けて歩いているのを見かけると、山の環境に配慮している人なのだなあーと感心します。

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東京都山岳連盟のカタクリパトロールの時には、奥多摩の御前山の山頂で、サンプルの販売と説明をして実際に使っていただいています。1度使った方は汚いトイレより快適とおっしゃいます。
緑のチャック袋は特殊構造(エクシールPAT)で、臭いも水も漏らさず、密閉されます。便袋を処分して何回も使用できますが、大便を入れた時は衛生面でチャック袋ごと処分して下さい。

ご質問は都岳連自然保護委員 椎名まで。
メール: 
都岳連事務局宛へ

写真: サイズが大きいですが、右クリックで新規のウインドウで表示すると大きく見えます。

参考:メーカ資料 →携帯トイレ普及状況資料(作成時期は不明です)

山小屋のトイレ事情と登山者のマナー

「山をきれいに、トイレをよくする松本宣言」

(宣言)
1.入山者は、排泄者責任を自覚し、山岳環境や山小屋でのマナーを守り、山で使ったペーパーは必ず持ち返る。また、チップなど経済的負担にも協力する。
1.山小屋等は、自然環境の保全に配慮し、排泄物の適正処理、快適なトイレの提供に努力する。
1.行政は、総合的なトイレ整備方針を策定し、民間・団体を支援する。
1.山岳団体は、登山者に対するマナーの啓発で指導的な役割を担う。
1.旅行社は、山のトイレ問題に理解を深め、ガイドや登山者への教育、指導を実践する。
1.メーカーや技術者は、トイレ機器の研究開発を推進し、処理システムを確立する。

  2001年5月11日 「全国山岳トイレシンポジウムin松本」参加者一同

都岳連「山のトイレマナー」四つの約束

前記「山をきれいに、トイレをよくする松本宣言」を重く受け止め、私たち登山者は排泄者責任を自覚し、これ以上の山の環境汚染を防ぐため、「山のトイレマナー四つの約束」という形で広く加盟団体会員、一般登山者に呼びかけます。
1.山に入るときは、トイレットペーパーか水に流せるティッシュを持って行こう。(携帯トイレを持参すればなお良い)
2.出来るだけ登山口で済ませよう。
3.山小屋では、トイレのルール・マナー(有料制、チップ制、ペーパー分別)を守ろう。
4.緊急に野外排泄するときは、水場を避けて埋め、使用したペーパーは持ち帰ろう。

自然保護と登山者のマナー

ローインパクトな山登りを目指そう

1.自然を傷めないようにする

・登山道からはずれない。休憩時も同様に注意する。
・植物や花は決して採らない。
・湿原や草原には踏み込まない。
・残雪期のぬかるみ道のはみ出しは、植生を破壊する。
・ジクザク道を短縮する踏み跡ルートはつくらない。
・山菜は、来年も採れるように、根こそぎはやめよう。(特別保護地区は不可)
・テントは幕営指定地で張る。
・木の枝を折ったり、幹に落書をしない。
・ケルンを積む時は、目印として必要なだけ。
・三脚で道をふさいで他の登山者が迂回して登山道脇の生態系を踏みつけることのないよう注意しよう。

2.水場を汚さない

・水場の上流には踏み込まない。
・食器洗いや洗顔は、飲み水より下流で。
・残飯類、食物かすは、ごみ袋に入れ全て持ち帰る。
・洗剤は使用しない。
・汚水は直接水に流さず、地面に濾過させる

3.山に持ち込んだものは必ず持ち帰る

・ビニール袋を用意し、必ず持ち帰る。
・燃えるゴミでも焼却しない。
・腐ると思えるゴミでも土に埋めない。
・タバコの吸い殻は携帯灰皿を持参し持ち返る。

4.ゴミを持ち込まない工夫をする

・飲料水は、缶ジュース等をやめ、水筒、テルモスを利用する。
・食料はパッケージなど、過剰包装から出して持参する。
・野菜なども、不用部分はできるだけ取り除く。
・自炊の際は、残飯、汁の残りが出ないよう作る量を充分注意する。
・できるだけ登山口ですませる習慣をつけよう。
・水場の上流は避けよう。
・ティッシュペーパーは水で分解しない。トイレットペーパーを必ず持参する。

6.野生動物への配慮

・野生動物を雑菌から守るために、ペットの持ち込みはやめよう。
・鹿や猿など野生動物に安易にエサを与えない。
・音、光など野生動物を驚かすことはやめよう。

7.移入植物の侵入を防ぐ

・山奥まで車で入って登山するときは、靴底についた里の植物の種を落としておこう。