御前山、カタクリなどの花が5月連休も楽しめます

p20080429kata2.jpg
p20080429nirin.jpg
p20080429kathogo1.jpg
p20080429kathogo2.jpg

東京に近く自然豊かな奥多摩御前山のカタクリなどを見てきました。 2008/4/29 晴れ、山頂では薄曇り。
体験の森管理事務所で周辺案内図(御前山と惣岳山までのルートがわかる)をいただいて、一般車両通行止めのところの空き地に駐車して出発。これに並行する栃寄沢の登山道は一部崩壊のため閉鎖中。通って沢に落ちたという人に会った。ヤマブキ、ウワミズザクラが咲く。
体験の森入り口のあずまやからも車道上部の崩壊のため通行止めで、しばらく並行して付けられた山道を行く。この付近では、キケマン、スミレ4種類くらい、マムシグサ?、ハシリドコロ、ヨゴレネコノメ、エンゴサクが咲いている。
涸れた沢を渡るあたりから、ニリンソウ、アズマイチゲ、エンレイソウ、避難小屋に近づいてくると落葉松林でスミレ類、カタクリが咲いてくるが、数はそれほど多くない。
避難小屋からの登山道が御前山からの稜線とぶつかる分岐点付近から、稜線を大岳方面に下って保護ロープを設置してある範囲はカタクリの花が満開のようである。カタクリは登山道際まで有り、道が柔らかく歩きづらいことから、都岳連自然保護委員会が設置した保護ロープや枯れ枝での通路制限は有効に機能しているようである。
分岐から御前山1405mまでは、咲く寸前のつぼみが多く、5月連休の1週間あたりで咲くものと思われる。御前山から惣岳山まではあちこちで花が開いている状態である。スミレ類も咲いている。惣岳山の月夜見側の直下は、カタクリの花が少ない。カタクリは唐松などの落葉樹林に多かったが、この稜線斜面は防火帯なのか帯状に木が無い。
御前山と惣岳山の間の分岐から下山して、体験の森を抜けて駐車場に向かう車道に出る。このルートは、分岐後まもなくカタクリの花はほとんど無くなる。しかし、一枚葉のカタクリは少ないながら車道の近くなるまで続いている。体験の森ヒノキの広場付近の広葉樹の明るい場所では少数の開花があり、一部は花後の実を大きくしていた。主に広葉樹の樹林帯ではエンレイソウ、ヒトリシズカ、ニリンソウ、ヨゴレネコノメ、フサザクラが開花してきれいであった。体験の森のこのルートは針葉樹林が長く、あまりおもしろいとは思えない。ただ、針葉樹を抜けたあたりの標高1100mあたりにはブナ林があり、ちょっと驚きであり、人工林と明るい自然林の違いが顕著に観察できた。分岐直下の落葉樹の広場では水が流れている。ここには、タチネコノメソウ?が少しあった。
13時頃の御前山頂上の人数は、70名。20名くらいのツアー団体、10名くらいの高校生ワンゲル部など。避難小屋では7名。出勤に挟まれた休みのためか、道路も空いていた。
朝、奥多摩ビジターセンターからは、レンジャー15人くらいが出発しているようであった。

投稿:岡田、野口

2008年度 カタクリパトロール 終了しました

「都岳連関係者、日山協・自然保護指導員」等皆様のご協力に御礼申し上げます。

 昨日4月26日、保護ロープを残すのみで器材も撤収し、一応カタクリパトロールを切り上げました。
 今シーズンは、週末があまり天気に恵まれず、例年より入山者は少なかったようです。
 保護ロープを設置した土曜日こそ何とか雨に遭わずに済みましたが、翌日曜はパトロールが山頂に着く頃に雨となってトイレも設置できず、寒さに耐えきれず避難小屋に避難した次第です。また一昨日も寒くて、カタクリも終日うつむいていました。昨日も時より薄日が差す程度、カタクリにもパトロール参加者にも寒い一日でした。
 カタクリの花は本当に少ないです。ただし例年より花は大きく、春の陽射しの中で反り返ったら絵になるような株を沢山見かけました。
 20日と26日、湯久保尾根を降りました。カタクリは例年並み、ただ惣岳山から御前山ルートとは違う環境に咲いていますので、印象はかなり異なります。
 寒かったせいで、29日以降ゴールデンウィークもまだまだ見頃かと思います。

 投稿:オダカ

p20080429kata1.jpg

カタクリパトロールのマニュアル 2008/4版

御前山のカタクリパトロールのマニュアル
                          都岳連自然保護委員会 調査部 2008/4作成

1.目的

(1)カカクリ保護のため、頂上付近およびコースにおける踏み付け、盗掘防止等のパトロール、および安全登山の指導
(2)トイレ行為に対し水質の汚染を訴え、携帯トイレをPR、ローインパクトな山登りの啓もう活動

2.具体的な役割

(1)月夜見登山口の仮設トイレの使用状況のチュック、および駐車台数のチェック
(2)コース中のカタクリ保護のための指導(保護柵の設置、撤収、踏付け・盗掘行為に対する注意等)
(3)コース中のゴミの回収
(4)頂上に都岳連幟(ミドリ)を掲げ、下山時元の場所に撤収する
(5)頂上でトイレ用テントの設置(同封の設置要領参照)し、下山時元の場所へ撤収する
(6)携帯トイレのPRと配布(協力金としてパットのみ100円、外袋付き200円を頂く)
(7)避難小屋トイレの使用状況把握とトイレットペーパー補充および使用済みペーパーの回収(ペーパー不足の際は奥多摩ビジターセンターから補充を受ける)
(8)頂上でアンケートを配布しその場で回収、協力者に「水に溶けるティッシュ」を差し上げる
(9)リーダーは回収したアンケートを集計し、委員会に提出する
(10)チラシを配布し、山頂通過の登山者数を把握する
(11)パトロール報告書(リーダー宛に事前に送付)に必要事項を記入の上提出
(12)下山時、未使用の携帯トイレ・ティッシュ・ゴミ袋等の残数をチュックし、リーダーは同封の引き継ぎ用紙に記入、天野邸自然保護用ロッカーに掲示し、次の当番に引き継ぐ
 *登山者に聞かれたら説明できるよう、カタクリ以外の動植物についても予め学習しておく

3.パトロールに必要な器材と携行品

(1)頂上に荷揚げしてあるもの
  トイレ用テント一式、トイレ便座、携帯トイレ、持ち帰り用袋、ゴミ袋、都岳連幟
(2)当事者が持参するもの
  指導員腕章、トイレテントの設置マニュアル・報告書・引き継ぎ用紙(リーダー宛同封)、分担表、マニュアル、カタクリパトロール注意事項
(3)当日天野邸から持参するもの
  当日分のアンケート用紙、チラシ、携帯トイレ・ゴミ袋・ティッシュ、のほか引き継ぎ用紙に記入されたもの

4.基本的なパトロールコース

<入山>五日市駅=天野邸=月夜見第2駐車場-小河内峠-惣岳山-御前山
<下山>往路を戻る

5.パトロールの望ましいタイムスケジュール

五日市駅      週末8:00 平日9:00
月夜見登山口      9:00   10:00
御前山         11:30頃から15:00頃

以上

高尾山の一丁平の桜が咲き始めました

高尾山と城山の間、一丁平にの桜が咲き始めました。2008/4月6日
下部の方の桜が咲き始めたので、一丁平としては4月12日から20日あたりまでが見ごろかもしれません。一丁平の上部、景信山などはつぼみでした。下を見るとスミレが白や紫の花をつけています。写真はエイザンスミレ、切れた葉の形に特徴があってわかりやすい。

投稿:野口